遠隔医療のメリットと課題

遠隔医療は、インターネットなどの情報通信技術(ICT)を利用して、離れた場所にいる患者に医療を提供する仕組みです。特に、日本の医療が抱える医療格差の問題を解決する手段として、大きな期待が寄せられています。

遠隔医療の最大のメリットは、地理的な制約を超えることです。医師や専門医が不足している離島・へき地に住む方でも、専門的な診療を自宅や近くの施設で受けることが可能になります。これにより、医療機関への移動時間や費用の負担が軽減され、誰もが平等に質の高い医療を受けやすくなるのです。また、慢性疾患の患者の継続的な健康管理にも役立ち、通院負担の軽減にもつながっています。

しかし、遠隔医療の普及にはいくつか課題もあります。第一に、安定した通信環境、つまりインフラの整備が不可欠です。特に山間部や離島などでは、高速で安定したインターネット回線が整っていない地域も多く、これが遠隔診療の妨げとなっています。通信環境の整備は、まさに今後早急に国や自治体が一体となって取り組むべきプロジェクトです。

さらに、ITリテラシー格差も無視できない課題です。そもそも遠隔医療を利用するには、患者や医療従事者が、スマホやパソコンなどのデジタル機器操作を習得しなければなりません。特に高齢者の方々は、デジタル機器の操作に慣れていない方が多く、そこが遠隔医療の障壁となってしまっています。よって、誰もが遠隔医療の恩恵を受けられるよう、自治体を交えたデジタル機器操作のフォローやシンプルなシステム作りが求められています。

電子カルテを導入するメリット・デメリット

近年は業務の効率化をはかるために、電子カルテを導入する医療機関が増えています。
この電子カルテの役割は、医療現場の事務作業の効率化ですが、メリット・デメリットがあります。

紙カルテは保管スペースが必要になることや、手書きだとカルテの文字がわかりにくいといったデメリットがあるため、電子カルテにすることで読み間違いも無く、記入業務の効率化も図れ、点検チェック機能を使うことで正しい情報の共有が出来ると考えられます。
記入するとすぐに反映されて検査結果等も読み込めるため、リアルタイムで新しい情報を共有出来ます。そのため診察時にすぐ見たい情報を取り出して参考に出来るので、スムーズに業務を行うことが可能です。

逆にデメリットは、運用にはコストがかかるということです。情報の管理やセキュリティ対策などにはランニングコストもかかるため、導入には先だった準備が必要です。
また、停電などによるシステムダウンが起こるリスクもあります。さらにこの電子カルテを皆が使えるようにならなくては宝の持ち腐れです。パソコン操作が苦手な人や、捜査方法などを覚えなくてはいけないため、研修会や勉強会で電子カルテの使い方を覚える必要があります。
そのため、電子カルテを使えるようになるまでの人件費用がかかる場合もあります。しかし、これから高齢化社会を迎えることを考えると、今ここで時間を割いて電子カルテを使えるようにしておくことは、今後の業務に大きなメリットになるでしょう。